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独断で選ぶ2017年のベストアルバム

2017年を振り返って個人的に良く聞いたお気に入りの音楽アルバムを紹介します。

2017年は、「これだ!」という作品にあまり巡り合わなかった一年でした。花粉症の影響で秋ごろまで耳の具合が良くなくて、あまり積極的に音楽を聴けなかったというのも影響していると思います。

向井太一|BLUE

11月29日発売なのでまだ一か月足らずですが、このアルバムは文句なしに一押しと言えます。

2016年に発売された「24」も良い作品でしたが、この最新作はさらに一本筋が通ったというか、幹が太くなったような気がします。

向井太一の作るサウンドは、オルタナティブR&Bと言われており、なかなか上手いネーミングだと思いますが、根底に流れているのはファンクやソウルではないかと思うぐらいブラックな雰囲気も漂っています。

現在25歳のシンガーソングライターということで、今後も大いに期待しています。

今まさにヘビロテ中。

Cashmere Cat(カシミア・キャット)|9

音楽が普通に聴けるようになったころに出会ったアルバム。

カシミア・キャットは、ノルウェー出身のDJ/プロデューサ。これがデビューアルバムとのことですが、DJとしてのキャリアも長く、新人なのに既に大物という人が制作した作品。

良く似たサウンドは他にも多くありますが、この作品はもっと突き抜けていますね。アルバムを通して最初から最後までクオリティが落ちないのが素晴らしいし、常に美しさをまとっているところに一貫したポリシーを感じます。

何度でも聴きたくなる作品です。

 

Moonchild|Voyager

LA発のネオ・ソウル・バンドであるムーンチャイルドのサウンドは、ネオ・ソウルであると同時に、ゆったりとしたボーカルと柔らかなバッキングによるチル・アウト感が満載です。

先の読めないメロディラインやコード進行が、ただのリラックスミュージックと一線を画していて、そのあたりも聴きどころになっています。

前作の「Please Rewind」も素晴らしい作品で、メロディのキャッチーさは前作が上かもしれませんが、最新作はさらにサウンドに深みが増しています。

Moonchildは、今後も注目していきたいバンドの一つです。

坂田学|木の奥

10年を費やして制作された坂田学のファースト・アルバム。ドラマーであり、シンガーでもある坂田学が全曲をソングライティング、また多くのゲストミュージシャンが参加しています。父親は、サックスプレイヤーの坂田明。

実質のファースト・アルバムということで、これまでにも多くのミュージシャンと共演し、バンドのドラマーとしても活躍しています。

まあそんなことは、アルバムを聴くと別にどうでもよくなるほど、穏やかなサウンドとボーカルに満たされています。

軽く聞き流しても心地よいメロディが空間を満たしてくれますし、音楽にしっかり向き合って聴いてもハーモニーの美しさや多彩なサウンドに魅了されます。

寄り添ってくれるような音楽が聴きたい時に、このアルバムを良くプレイした一年でした。

Little Glee Monster |Joyful Monster

昨年のファースト・アルバムもよく聞いたリトグリの二枚目です。2017年1月9日発売ですから、今から一年前ですね。花粉症が酷くなる前に良く聴いていました。

これがメンバー6人でのラストアルバムになってしまいましたが、楽曲の完成度が上がってサウンドの聴きごたえも十分です。

何よりも、彼女たちの歌のうまさと美しいハーモニーが聴いていて気持ちいいです。ボーカルの最初の出音から音程がぴったり合っている気持ち良さと、ストレートに歌い上げるボーカルが何かしら心を揺さぶります。

岡崎体育|XXL

岡崎体育が自身の音楽ジャンルを「盆地テクノ」と呼んでいますが、京都出身だから盆地というだけで、テクノというわりにはテクノっていう曲はそれほどありません(笑)。

サウンドがどうのこうのではなく、とにかく「おもろいやん!」の一言。同じ関西人として応援したい。

先日、ミュージック・ステーションに出演しているのを見ましたが、一人異彩を放っておりました。スバラシイ。

映像が無いと面白さが半減なので是非YouTubeで動画を見ていただきたい。

アルバム「XXL」収録の「Natural Lips」は、日本語で歌っているけど何故か英語のように聞こえるというもの。サビの「ブス、否、美人」が耳について離れない~。

もし、気に入ったなら昨年のデビューアルバム「BASIN TECHNO」もお勧めします。「Explain」が最高。