久保田早紀|夢がたり
久保田早紀と言えば「異邦人」ですが、それ以外にもいい曲がたくさんあるのにあまり知られていないのが残念です。
音楽的に優れているだけでなく、なんと言っても詞が素晴らしかった。私の場合、音楽を聴くとメロディーは覚えていても、詞はほとんど覚えていないことが多いのですが、久保田早紀の詞は何故か頭に残るのが不思議でした。
久保田早紀が作り出す音楽は、詞の素晴らしさもあって情景がとてもリアルにイメージされます。ただし、リアルなんだけど、それは現実に我々が生きている世界の出来事というよりは、別の宇宙に地球によく似た星があって、そこで起こっている出来事を歌っているような、幻想的な世界観が漂っています。
「エアメール・スペシャル」に収録されている「1999」や、「天界」に収録されている「アクエリアン・エイジ」などを聴くと、そういった別の世界や新しい世界への憧れや希望というものが、より強く感じられます。
当時のわたしもそんな、別の世界への憧れのような気持ちを感じていたことから、久保田早紀の音楽には、非常に惹かれるものがありました。今もそうですが・・・。
なんとこの度、久保田早紀のアルバムがめでたくもCD化されました!。パチパチ。しかも紙ジャケットで発売時のアナログ版についていた帯もそのまま復刻されています。
久保田早紀といえば、ほとんどの人は「異邦人」しか知らないと思われますが、実はアルバムを7枚制作しています。今回は、その7枚すべてが発売されました!!。
「異邦人」が収録されたファーストアルバム「夢がたり」は、今でもLPレコードお持ちの方はいらっしゃるのじゃないでしょうか。
1枚目の「夢がたり」と2枚目の「天界」、3枚目の「サウダーデ」は、過去にCD化され発売されましたが、4枚目のアルバム「エアメール・スペシャル」は、今までCD化されておらず、今回のCD化は、私としてもながらく待ちわびていたもので感激もひとしおです。
この機会に、ファーストアルバムから順番に聴いて久保田早紀の世界にどっぷりはまってみたいと思っています。