「私を構成するn枚」の10枚目
「私を構成するn枚」と題して、自分が影響を受けたアーティストのアルバムを紹介します。
Gustav Mahler(マーラー)|交響曲第1番「巨人」
というわけで(どういうわけだ)クラシックです。
あまりジャンルにこだわる方ではなかったので、歌謡曲、ロック、フュージョン、ディスコ、ソウル、ブラコンなどなど幅広く聴いていましたが、クラシックとジャズはちょっと違うなと思っていました。
特にクラシックは、「あんなグルーブを感じない音楽のどこがいいねん?」と思っておりました。
そんなクラシック聴かない派の私が、ある日、友人から「Aさんに会うんなら、このCD渡しといて」と頼まれてCDを預かったのです。「よかったら聴いてもええで」と言われていたので何のCDかなと見てみたら、クラシックのCDでした。
で、そのまま放置しようとしたのですが、ちょっとした気の迷いでCDプレイヤーにディスクを入れて鳴らしてみました。
しばらく聞きすすんで、たぶん最初のテーマが出てくるころかな、部屋がオーケストラの音に包まれて、まるで森の中にいるような心地よい空間が生まれてきて、「こ、これはっ!」となったわけですね。
これが、クラシックの扉をガラガラと開く瞬間だったのです。
それで、火がついたようにクラシックの作品を聴き始めるようになります。ヴィヴァルディ、バッハ、モーツアルト、ベートーベン・・・ドビュッシー、ラベル、武満徹などなど、一連の名作と言われるものを一通り聞きまくりました。
そのうち、最新の音楽に興味がなくなり、クラシックばかり聴くようになるほどでした。たぶん、1984年頃かな。
クラシックの扉が開く前のことでしたが、ドボルザークの「新世界」のCDを友達が貸してくれて「これなら聞きやすいから、ちょっと聞いてみたら」と言われて聴いてみたところ、どこが良いのかさっぱりわからなかった私でしたが、変われば変わるものです。
バロックから現代音楽まで聴いてみて、好きな曲や好きな作曲家もわかってきました。さらに、指揮者やオーケストラの違いなんかも気になるようになってきます。
基本的にメロディ至上主義なので、マーラーだと、1番、4番、9番、「大地の歌」しか聴かないなど偏りはあるんですけど。(まだまだだな、という声が聞こえてきそうですが)
友人から預かったマーラーのCDはテープに録音して良く聴いたのですが、当時は指揮者やオケのことなど気にしていなかったのでマーラーの1番としかわかりません。なので、今手元にあるCDを紹介します。
マーラー|交響曲第1番「巨人」(ワルター指揮、コロンビア交響楽団)
メロディを歌うように表現する演奏で私は好きです。とりあえず、この盤があれば満足。