2021年を振り返って個人的に良く聞いたお気に入りの音楽アルバムを紹介します。
コロナ禍においてリモートで作業することが増え、そのためか”ながら聴き”が多くなったのと、ストリーミング配信がメインとなり、ついに物理メディアを一枚も購入しない一年となりました。
Spotifyにアクセスすると2021年に聴いた曲のランキングというものを見ることができまして、そこで1位となった曲は、Mimeの「エメラルドグリーンの揺らめき」でした。そっかそういえばよく聴いたようなきがするなぁ、ということでまずはこれから。
Mime | Yin Yang
Mimeの2枚目のアルバムです。そう言えば、2018年の年間ベストではMimeのファースト・アルバムを取り上げたなぁ。

前作に引き続きどの曲もメロディが素晴らしく良くこなれています。AORやシティポップの範疇にはまるサウンドはとてもスムーズで、いい具合に力の抜けたボーカルもあいまってアーバンな空間に満たされていきます。
前作よりも、シンセの音色がキラキラした感じになりオシャレ感が増したような気がします。6曲目ではmaco maretsのラップがフューチャーされています。
Deborah Bond | Compass:I
ワシントンDCのシンガーのアルバム。ニューソウルというのかな。いわゆるブラコンでもなく、それぞれの良いとこ取りした感じで、さらに美しくバランスしたサウンドは気持ちがいいです。
アルバム全体で37分とやや短めなのもあって全9曲があっという間に終わってしまいます。で、また頭から聴きなおすというループ。
Orb | PEARL CENTER
デビューから2年。初のフル・アルバムとのこと。少し影のあるエレクトロポップという感じで、これまた80年代風のサウンドがツボにハマりまくりです。
Mimeと同様にメロディがいいですね。そのためアルバム全体をまるっと楽しめるクオリティーが維持されています。何度でも聴けるアルバムと言えそう。
ブライアン・フェリーやヒューマンリーグを思い出しました。
kiefer | When There’s Love Around
こう言ってはなんですが、インストのアルバムで、ながら聴きにぴったり?
ところが、ただのBGMにはならないのが凄いところ。甘い音色のメロウなサウンドで聴き心地はとても良いのですが、ところどころで「ん?」という瞬間があって、それがこのアルバムの存在感を増していると思われます。
Slawek Jaskulke | Music on canvas
スワヴェク・ヤスクウケ(Slawek Jaskulke)は、ポーランドのジャズピアニストです。
このアルバムは、同じポーランドの画家ラファウ・ブイノフスキの「Nokturn(夜想曲)」と題された絵画シリーズにインスピレーションを受けて作られたものだそうです。
確かにアルバムジャケットのイメージそのままのモノクロな世界観がサウンドでも描かれ、アンビエントな響きは瞑想にいざなうがごとく曲が展開していきます。
通常なら440Hzで調律されるピアノですが、このアルバムでは癒しの効果があると言われている428Hzで調律されたピアノで演奏されています。通常より少し低い周波数のためか、とても落ち着いた音色になっています。
Lyle Mays | Eberhard
2020年2月にこの世を去ったピアニスト、作曲家のライル・メイズの遺作です。
パット・メセニーと多くの素晴らしい楽曲や演奏を残し、ライル・メイズならではのサウンドには多くの感動をもらいました。
この遺作でも幻想的で美しい音楽が13分にわたって奏でられています。ライル・メイズの音楽はしなやかな織物のように心に寄り添ってくれる気がします。
以上、6作品を紹介しました。
12月になって素敵な音楽との出会いもあり、また別の記事で紹介したいと思います。
今のヘビロテは、KIRINJIの「crepuscular」です。
