2015年をふりかえって個人的に良く聞いたお気に入りの音楽アルバムを5枚紹介します。
ペトロールズ/Renaissance
とにかくよく聴きました。というか今も聴いてます。10年も活動しているのにCDはライブ会場での販売など、国内流通に乗らずに販売されていたようですが、ついに初フル作がタワレコなどでも購入できるようになりました。
ボーカル、ギター、ベース、ドラムというシンプルな構成で、かつ無駄なものをそぎ落としたサウンドですが、みごとなグルーブ感にあふれています。ファンクでメロウな楽曲に彩られつつも、随所に毒っぽさがあって、ついついまた聴いてしまう。いやー、すばらしい。三角形の紙ジャケットが収納に困ったりしますが、ぜひ買って聞いてみてほしいです。
セルソフォンセカ/Like Nice
4年ぶりのオリジナルアルバム。冒頭のストリングが流れた瞬間に部屋の空気が変わり、ギターの音とセルソフォンセカのボーカルですっかりブラジルな気分になります。ゆったりと流れるスローなボサノバ、そして甘くなり過ぎない流麗なストリングスサウンドが心を癒してくれます。
セルソフォンセカのアルバムでは「natural」もお気に入りの作品です。amazonのレビューにもありますが、「脳みそがトロけます」。
チリー・ゴンザレス/Chambers
天才音楽家と言われているカナダのピアニストです。ソロ・ピアノの作品も出していますが、今回は弦楽四重奏との共演ということでピアノ五重奏です。チリー・ゴンザレスのピアノソロもいいですが、弦楽が加わると音の表情が豊かになっていいですねぇ。弦楽四重奏というと地味なイメージがあるかもしれませんが、さすが天才音楽家です。一聴クラシック風ですがミニマルなアプローチや疾走感もあって、クラシックに馴染のない方でも楽しめる音楽に仕上がっています。
星野みちる/ユー・ラブ・ミー
「え?アイドル」という声が聞こえてきそうですが、まあ聴いてみてください。星野みちるの一連の作品からは、80年代後半のアイドルポップスが正統進化して洗練された姿が見えてきます。いわゆるJポップの「これでもか」というある種の押し付けがましさが感じられないのも好印象。
アルバムも3作目になって曲のバラエティも豊かになり完成度もさらに上がっていると思います。元AKBメンバーらしいですが、そんなことは大して関係ないですね。アルバムの一曲目は星野みちる自身による作曲。
80年代にアイドルポップスを聞いていた「おじさん世代」の方にも楽しめる作品になっていると思います。
Noirre/Nostalgia
NOIRRE(ノアー)はアメリカの音楽大学の学生で、ギター、ピアノ、ドラム、ベースの演奏をこなすマルチ・ミュージシャン、かつシンガー・ソングライターだそうです。
シンプルなサウンドながら完成度の高い楽曲にあふれていて、なおかつメロディーがすばらしい。ノアーの柔らかな歌声もあって至福の時間が過ごせる13曲です。どんなジャンルのリスナーにも愛される懐の深さも感じられます。
このアルバムも本当によく聞きました。