宇宙を漂うアンビエントな響き

暑い日が続く夏の夕暮れにぴったりの2枚のアルバムを紹介します。

EM PAZ|KAORU INOUE

シタールやタブラなどの民族楽器にギターが絡み、その背景には電子音が漂う。そんな音空間に自然音が効果的に配されて、とてもオーガニックなサウンドになっています。

ただのアンビエントミュージックではなく、ところどころにフックとなるサウンドやメロディーがちりばめられていて、いつまでも聴いていたい音楽になっています。目をつぶると宇宙空間を漂うがごとく浮遊感に満たされていきます。

8曲目の「Ceifa」ではリズムが強調され現実世界に帰ってこれます。

Water Drop|NAO-K

こちらは、もう少しR&Bのテイストを感じるサウンドで、EVISBEATSを宇宙空間に解き放ったような洗練されたアンビエント。以前、細野晴臣がクワイエット・ヒップと言っていた音に近い気がします。

緩いラップやボーカルも聴けますが、ベースとなるのはゆるりとしたビートと気持ちのいい電子音で、こちらもゆったりと目を閉じながら聴くと最高なひと時を送ることができるでしょう。