イントキシケイト intoxicate vol.124

イントキシケイトVol.124が発行されました

イントキシケイト (intoxicate)は、タワーレコードが隔月で発行するフリーマガジン。メジャーな音楽情報に埋もれがちだけどキラリと光る音楽情報を扱う雑誌です。タワーレコード店頭などで無料で入手可能です。

”お茶の間カルチャーショック”と謳ってはや10数年! タワーレコード発、ポップ&シリアスな視点で音、映像、言葉が紡ぎだすアートを紹介いたします。
-intoxicate facebook pageより –

vol124

今回もさまざまなアーティスト作品が取り上げられていますが、その中で「コレは!」と思ったものを紹介します。

giovanni sanguineti nextrio / Gnothi Seauton

ジョヴァンニ・サングイネーティ(言いにくいですが)は、イタリア出身のベーシストで、このアルバムはピアノ、ベース、ドラムのピアノ・トリオの構成で演奏されています。これから本格的な冬を迎えるにあたって、部屋でゆっくりピアノ・トリオを聴くにはいい季節になってきましたね。

一聴してピアノの美しい音色にまず心を奪われます。そこに、ジョヴァンニのベースが絡んで、とても良いグルーブを醸し出しています。バリバリのジャズでもなく、かといって甘すぎることも無く、とてもバランスが良いと思います。

タイトルのGnothi Seautonは、「汝自身を知れ」という、アポロン神殿に刻まれた古代ギリシアの格言だそうです。

ジャケットはちょっと怖いのですが、サウンドは心地よいですよ。

Lauren Desberg / Twenty First Century Problems

次に紹介するのは、ジャズ・シンガー(と言っておきます)であるローレン・デスバーグのファースト・フルアルバムです。2015年の作品ですが、坪口昌恭氏が、イントキシケイトで楽曲の解説などを行う「Table of the Elements elements」で取り上げていたので聞いてみました。

ジャズ・ボーカルというとスタンダード曲を歌うというイメージが先行しますが、このアルバムはR&Bやポップスの味付けもされていて、わりと現代的なジャズの装いとなっています。4曲目にはビージーズの「愛はきらめきの中に」(How Deep Is Your Love)のカバーも収録されていてとても懐かしい気分になりました。バラエティに富んだ飽きさせない作品になっています。


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