オーガニック・グルーヴの「Monday満ちる」

私の所有するアルバムからランダム再生で選ばれた音楽を紹介するコーナーです。さて、今回ランダムで選曲されたのは・・・

Monday満ちる|Optimista

Monday満ちるといえば、クラブ系サウンドを聴いていたころ、やけにカッチョいい女性ボーカルの曲だなぁと心に残った曲があって、それが「You Make Me」でした。ガラージュ・ハウスになるのか?、まあジャンルはどうであれ、いやもう名曲だと思います。

あと、「Sunshine After The Rain」もミディアム・グルーヴにストリングスが絡むアレンジが素晴らしい曲で、思わず口ずさんでしまうキャッチーなメロディが印象的です。この曲には、Masters at Work がミックスしたバージョンがあり、4つ打ちで思わず踊りたくなるアレンジで、こちらも捨てがたい魅力があります。

そんなわけで、Monday満ちるはクラブ・ディーバ的なイメージを強く持っておりました。

そんなイメージが変わったのは、このアルバムを聴いた瞬間ですね。

イントロに続く1曲目こそラテンっぽいダンサブルなナンバーですが、2曲目はラテンパーカッション満載でクラブっぽい雰囲気はありません。

そして、3曲目の「Let It Go」はブラジリアンですわ。ゆったりとしたグルーヴの中で、ベースとパーカッションのコンビネーションが、フックのあるノリを生み出していて気持ちいいのです。

4曲目からは、ブラジリアン、ラテン、ジャズがうまくブレンドされた魅力的な曲が続き、そのグルーヴに身を任す心地よさがたまりません。そして、Monday満ちるの張りのあるボーカルが素敵な上に、メロディーがラテンの哀愁が漂っていることでボーカルにも陰影が生まれています。

アルバムも終盤となる12曲目の「Suspiar」が最高なんです。グルーヴはさらにゆったりとなりベースとパーカッションが曲全体をドライブし、マイナー調のメロディが何というか日本人のDNAを直撃します。

曲中間部のブリッジ部分で、コーラスとパーカッションが繰り返される部分でピアノの音数が増えていくところなど鳥肌ものです。その後のピアノのアドリブも控えめで美しい。

ちなみにこの曲のバック・コーラスとアコースティック・ギターは、小野リサだそうです。

そんなわけで、このアルバムはMonday満ちるの中で私は一番好きな作品になっています。