聴くほどに味わい深い|(U)NITY

最初はなんだかよく分からなかったアルバムが、何度も聴くうちにジワジワとその魅力に気づくってことがありますが、このアルバムがそうでした。

(U)NITY|(U)NITY IS POWER

NY在住のキューバ人ピアニストであるアクセル・トスカらを中心に結成されたユニット「(U)NITY」のフルアルバムです。

ジャンルでいうとジャズなのですが、とてもその範疇で語れる作品ではなくて、言うなればロバート・グラスパーらの流れに位置するサウンドと言うべきでしょうか。トラック8には、「Robert Glasper Voicemail」というインタールードがあるのがお茶目ですね。

ディストーションを効かせたギターが使われたり、エスニックなボーカルの曲があったり、とてもバリエーション豊かで聴いていると「なんでも来い!」って感じになります。

サウンドは今っぽいのですが、それぞれのソロのインプロビゼーションも素晴らしくて、やっぱジャズだなと。

最初に聴いた時は良くわからない感じがしたのですが、キャッチーな部分もあるので何度か聴いているといろいろ発見もあって、好きになっていったという作品。

キューバ人ということもあってラテンのリズムが最高にご機嫌な、現在進行形のラテン・ジャズを代表するアルバムです。