Steely Dan|Gaucho(ガウチョ)

「私を構成するn枚」の6枚目

「私を構成するn枚」と題して、自分が影響を受けたアーティストのアルバムを紹介します。

Steely Dan|Gaucho(ガウチョ)

1980年にリリースされたSteely Dan(スティーリー・ダン)のアルバム。


この作品もNHK-FMの「クロスオーバー・イレブン」で聞いたのがきっかけとなって購入したものですが、Brian Enoもしかり、やはりこの頃の音楽体験がその後に与えた影響はやはり計り知れないなぁと思うわけです。

1978年リリースのBobby Caldwell(ボビー・コールドウェル)の「風のシルエット」にハマった私はAOR(Adult-Oriented Rock)というジャンルにのめり込んで聴くようになるのですが、そんな私にガツンと一発くらわしたのが。このSteely Danのアルバムに収録されている「Babylon Sisters」でした。

不思議なコード進行に、何かが引っかかるようなメロディーライン、そして緻密なアレンジとサウンドに釘づけになりました。特にサックスのバッキングのくすんだ音色にやられましたな。
「こんなサウンドがあるのかぁ!!」と思わず叫びそうになりましたね。

さらにA面ラスト(3曲目)の「Glamour Profession」の女性コーラスとエンディングの繰り返しに意識がトリップしそうになりました。このA面の流れはまさに神業です。

当時、高校生(1年だったか?)だった私は、まわりの友人に「スティーリーダンのガウチョがすごいぞ!」と言いまくったのですが、「何それ?」という反応で誰も知らなかったのが残念でした。

前作の「Aja」も名盤なのですが、どっちかというと「Gaucho」の方が好きかな。

Steely Danは、このアルバムを最後に20年間の沈黙に入るわけですが、こんなアルバムを出しちゃうとそれも仕方がないのかな、という気がします。
それぐらい素晴らしい作品。参加しているミュージシャンも超豪華です。

アルバム全体に流れる渋い色彩感がたまらないです。