独断と偏見で選ぶ2013年のベストアルバム

早いもので2014年も1月が終わろうとしています。このままだとタイミングを逃してしまいそうなのでので、昨年買ったCDの中から自分自身が良く聞いたお気に入りのアルバムを紹介しておきたいと思います。

冨田ラボ / joyous

音楽プロデューサー冨田恵一のソロ・プロジェクトによる新作。椎名林檎や原由子などがゲストとしてボーカルで参加しています。全体的にちょっと曲者な感じを漂わせつつも心地いいグルーブに支配されていて90年代サウンドが好きな私のような者にはたまらん作品になってます。

1曲目は、The Systemが1987年にヒットさせた「Don’t Disturb This Groove」のかっちょいいシンセのリフに似ていて知っている人は思わずニヤリという感じです。他の曲もアレンジが凝っていて楽しめます。

最近の曲は、サビのメロディだけ尖ってて他は・・・という曲も聞かれる中で、冨田ラボの作品は久しぶりにじっくり楽しめるJ-Pop?のアルバムでした。

 

Gregory Porter / Be Good

まさにソウルの王道のようなボーカル。ジャジーな雰囲気をまとうゴスペルという感じでもあります。ボーカルが本当に素晴らしくて音楽にどっぷり浸ることができます。また、バックの演奏もうまい!熱いボーカルなのですが、聴いていると癒されます。

2013年には、「Liquid Spirit」というアルバムがリリースされていて、こちらも良い作品なのですが聴いた回数が多かったのは、ひとつ前のアルバム「Be Good」だったのでこちらを一押しに。

Herb Alpert / Fandango

ハーブ・アルパートと言えば、オールナイトニッポンのテーマ曲「Bittersweet Samba」や、1979年に大ヒットした「Rise」が有名ですね。
そのハーブ・アルパートが1982年にリリースしたアルバムが、この「Fandango」なのですが、このアルバムがですね、もう最高に良くて当時カセットテープに入れて聞きまくってたという思い出があります。マリアッチとフュージョンが融合したサウンドが絶妙で、アルバム全曲通してすべての曲が最高の出来でありました。

そんな名盤だったのですが、CD化されて直ぐに廃盤になり、ずっと聞くことが出来なかったアルバムでした。それが、2013年にめでたくCD化(輸入盤ですが)され30年ぶりに聴けたという意味で今回のご紹介とあいなりました。

J.S.Bach(piano:A.Schiff) / 平均律クラヴィーア曲集全曲

バッハの平均律クラヴィーアは、これまでグールドの演奏をよく聴いていて、まあご存知の方は分かると思うのですが、グールドの演奏は聞き応えがあり思わずじっくり聴きたくなるのです。その反面もう少しゆったりとこの曲を楽しみたいという場合に不向きというところがありました。
ここで紹介するシフの演奏は温かみを感じつつも、随所に聴きどころもあって飽きさせないという絶妙な距離感が作れる理想的な演奏なのでちょっとピアノの音が聞きたくなったなぁ、と思った時によく聞いています。
1巻と2巻が両方収録されているのも良いですね。

伊藤ゴローほか/ ゲッツ・ジルベルト+50

ゲッツ/ジルベルトといえばジャズそしてボサ・ノヴァの永遠の名盤ですが、このアルバムの誕生から50年を記念して、伊藤ゴローなどが中心に、総勢19名の豪華ミュージシャンがアルバムをカヴァーしたものです。
アルバム自体は、みなさんご存じのイパネマの娘などを含む超有名盤で、それぞれの曲が良いのは当たり前だけど、坂本龍一、細野晴臣、山下洋輔、原田知世らが参加していて、歌も演奏もアレンジも、どこをとっても素晴らしい出来映えです。
こんな素敵なアルバムが日本で作られるなんて嬉しいですね。