独断で選ぶ昭和の名曲トップ3(その2)

昭和という時代を振り返った時にどうしても語っておきたい名曲を、ちょっと違った目線で3曲選んでみました。今回はその2回目です。

蘇州夜曲

李香蘭主演の映画「支那の夜」の劇中歌として1940年(昭和15年)に発表され、同じ年の8月に、渡辺はま子・霧島昇の歌唱でレコードが発売されました。

今から77年前ですから、リアルタイムで聴いたわけではなく、他のアーティストによるカバーを聴いて、心を鷲掴みにされた曲であります。西條八十作詞、服部良一作曲の作品です。

グッとくる素晴らしいメロディで情緒に溢れた曲でありながら、どことなくエキゾチックな雰囲気があって、今聴いても古さを感じさせない作品だと思います。作曲者である服部良一氏が、一番気に入っていた曲というのもうなづけます。

この曲も非常に多くのアーティストがカバーしていますね。

李香蘭|蘇州夜曲

映画「支那の夜」公開時、レコード会社の違いによる権利関係のため李香蘭によるレコードは発売されなかったそうです。後に本人が歌う復刻版が発売されました。映画の中では、ややゆったりと歌っていますね。

サンディー|蘇州夜曲

アルバム「COME AGAIN」でカバーしています。私が一番好きな、カバー・バージョンです。この曲が持つ日本的な部分と西洋的な部分がうまく溶け合っていて、軽やかなアレンジによって曲が広がっていく感じが聴いていて気持ちいいです。

平原綾香|蘇州夜曲

アルバム「ODYSSEY」に収録されています。平原綾香のカバーでこの曲を知ったという人も多いのではないでしょうか。Spotifyで見つかったのでリンクを埋め込みました。